にしいけんです。
もう2月で少し遅くなっちゃったんですが
近所のお寺に2018年の
護摩祈願に行ってきました。
去年初めて行ったんですけど、
願いごとを祈願してくれるうえに、
僧侶様のおもしろい法話も聞けて
なかなか楽しい時間です。
なので今年もリピート。
今年の法話では、
「いただきます」と「ごちそうさま」
のお話を聞かせてもらいました。
「『いただきます』
とはどういう意味か
考えたことがありますか?」
と聞かれて、
「え、考えたことないよ〜」
と思ってしまった庶民的な
にしいけんだったのですが、
「頂きとは、山の頂上や、
頭のてっぺんを指しますよね。
いただきますとは、その一番上の
てっぺん級に感謝しますと
いう意味なんですよ」
と教えてもらって
「そうかー、なるほどー、
これからもっと感謝しようー」
と思った次第です。
同じように、
「『ごちそうさま』
はどういう意味か
考えたことがありますか?」
と聞かれた時も、やっぱり
深く考えたことがなかった
庶民なにしいけんですが、
「ごちそうさまは、3つの言葉から
成り立っています。
『ご』と『ちそう』と『さま』です。
ちそうというのは、馳走と書きますが、
地を走り回っている様子です。
稲や野菜を育てたり、
スーパーまで運んでくれたり、
色んな人が馳走して(走り回って)
自分の食卓まで届くんですよ。
その馳走に感謝して、
丁寧な『御』をつけて、
さらに『さま』までつけて
最大限に感謝をしめす言葉なんですよ」
ということを教えてもらいました。
そしてやっぱり単純な僕、にしいけんは
「そうだよな〜、
これからはもっと感謝をこめて
ごちそうさまを言おう」
と思った次第なのでした。
言葉について知る
2つのメリットとは!?
さてさて、護摩祈願のお話も
そうだったのですが、
言葉について知る
って、僕らが思っている以上に
大切なことなんですよね。
言葉について追求して学ぶことで
得られるメリットも多々ありますが、
今回は2つの大きなメリットについて
話したいと思います。
1つ目は、自分の頭が賢くなること
2つ目は、人とのコミュニケーションが
良くなることです。
1. 言葉にこだわると、
あなたの頭が賢くなる
言葉にこだわると頭が賢くなります。
「いただきます」って
どういう意味だろう?
「ごちそうさま」って
どういう意味だろう?
という風に言葉について深く考えると
知識がついていきますよね。
言葉そのものだけに限らず、
その言葉が出てきた背景とか
色んな周辺情報にまで思いを
巡らせることになるんですよね。
さらに言葉にこだわると
頭がすっきり整理されます。
「いただきます」や「ごちそうさま」
もそうですけど、僕らって大抵の言葉を
結構、あいまいなまま使ってます。
だけど、そのあいまいさが
削ぎ落とされることで、思考もクリアになり
頭が賢くなった気もしてきます。
(気がするだけでなくて、本当にそうです)
そうそう、
これに近い例として、
絵がうまい人と絵が下手な人の違いも
いかに物を詳しく見てるかどうかの違いが
大きいんですって。
バラエティ番組とかでも、
絵が下手な人ってネタにされますもんね。
ダウンタウンの浜ちゃんとか、
はいだしょうこさんとか、
アメトーークの絵心ない芸人とか、
なかなかの絵を見せてくれます。
たとえば、「パンダ」というお題で
とんでもなく気色悪いパンダ(?)を
描いてくれたりするのを、あなたも
見たことあるかもしれません。
で、
絵が下手な人って、「パンダ」と聞いても
細かいところは想像できないんですけど、
絵がうまい人は違うそうですよ。
絵がうまい人は
細かいところまで想像してるんですって。
だから、その違いを埋めてあげれば
絵の下手な人でも、
ある程度絵を上手くするのは簡単で、
たとえば、パンダなら
- 目の周りは黒い
- 肩から腕にかけては全部黒い
- 足も全部黒い
- 耳も黒い
- 鼻も黒い
- あとは全部白い
という情報を伝えてあげれば、
それなりのパンダの絵が、
描けたりしてしまうんですよね。
実際、これらの情報だけで
結構描けると思いません?
そ、結局、細かいところまで
見てるかどうかだけで、描ける絵も
変わってきてしまうんですよね〜
言葉も同じで、
曖昧に知ってるのと、
ちゃんと詳しく知るのとで、
見えてるものが全然違ってきちゃうんです。
だから、詳しく知ることが
大事なんですよね〜。
色んなことが、はっきりとクリアに
見えるようになってきますからね。
2. 言葉にこだわると、
人とのコミュニケーションが良くなる
言葉にこだわることの2つ目のメリットは、
人とのコミュニケーションが良くなる
ということです。
だって、言葉にくわしいと
人の言ってることが、よく分かるようになりますからね。
言葉の解釈の違いによる、争いごとも
減らすことができます。
言葉にこだわると、平和になったり
人を味方につけたりできるんですね〜
…
これについて、理解するために
まず知っておいて欲しいのは、
ほとんどの人は、言葉をよく考えずに
あいまいなまま使ってる
という事実です。
ほら、僕も
「いただきます」や「ごちそうさま」
を適当に使ってましたよね。
深くは考えずに、
なんとなくのニュアンスや雰囲気で
使ってる言葉が多いんですよね。
だから何が起こるかというと?
同じ言葉を聞いても、
人によって解釈が違うんですよね。
「いただきます」
を『感謝』の意味で使う人もいれば、
『おごってくださいね』という意味で
使う人もいるんですよね。
会社の上司とご飯に行って
「いただきます」と言ったら、
「おれに払わせる気か!?」
と上司がキレて怒り出した
・・・なんてコントみたいなことも
起こり得るわけです。
まあ、それは極端としても、
ほんと人は(僕らも含めて)言葉を
割といいかげんに使ってます。
言葉じりは同じでも、
意味が違う
解釈は人によって
バラバラなんですよ〜
ということです。
なにげなく言った一言が、
彼女の怒りを買って、
「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」
なんてことは、僕にもよくあります。
言葉を聞くと、人は言葉そのものだけでなく
その言葉の背景にある情報まで
受け取ってしまうんです。
言葉には色んな意味がくっついてきます。
人それぞれ多かれ少なかれ
言葉の解釈には違いがあるんですよね。
そして、
この『解釈が違う』ということを
知っておくのが大事なんですよ〜。
人との争いが劇的に減らせますから。
あなたも、言った言わないの争いに
遭遇することは多いかもしれませんが
実は、言ったかどうかよりも、
話した時の理解のしかたが、
お互いで違ってた、という場合が
ほとんどだと思います。
だから、こんな争いを避けるには、
どうするか?
言葉だけを信じないことです。
誤解が生じるのが当たり前だって
思って人の話を聞くと、
言葉そのものより
どういう意味で言ってるのかな?
何を伝えようとしてるのかな?
どういう気持ちで言ってるのかな?
という聞き方に、僕らも
意識がシフトしてきますからね。
そうすると、その人のことも理解できるし
言ってることが、言葉尻にこだわらずに
分かるようになってきます。
あなたが、普段から
言葉についてこだわる
ようにしていると、言ってる人の
言葉が曖昧でも、本当の意味を汲み取るのが
やりやすくなってくるんですよね。
だから、言葉についてこだわる
ってのが、良い入り口になるんですよね
かしこい人ほど言葉にこだわっている
ちなみに、かしこい人ほど
言葉にこだわっている傾向があるようです。
実際、僕自身もこれまでの人生で、
デザインの仕事をしている時、
コーチングについて勉強した時、
人間の脳科学や認知学を勉強した時、
言葉へのこだわりを持った人が
周りに数多くいました。
デザイン会社にいた時なんて、
ちょっとした言葉の違いだけで、
あれこれブーブー言ってくるような
「言葉おたく」ばかりが周りにいて
正直ウザかったりしたんですけどね。
当時の僕は、
「何こまかいこと言ってんねん」
「小さいことごちゃごちゃ言うな」
と思ってましたが、今はこだわりの
大事さも分かるようになりましたー
ともあれ、
デザインのような使う人間のことを
考える仕事でも言葉にこだわるし、
同じように人間のことを考える
コーチングも脳科学、認知科学も
今回お話したような「言葉の力」で
人間の思考や感情や行動が
構築されるといいます。
人間のことを考える時に、
言葉にこだわることは、科学的に言っても
根拠のあることなんですね。
言葉にこだわってメリットを享受しよう
というわけで、言葉にこだわりましょう
という話をしてきました。
言葉にこだわると
自分の頭も賢くなるし、
人とのコミュニケーションも良くなり、
争いごとを避けることもできます。
人間関係や僕らの人生に
思った以上の良い影響を与えると
思いませんか?
言葉にこだわる、なんてことは
あまり意識しなかったと思いますが
実はとても意味のあることなんですよね。
ぜひぜひ、これからは
意識していってみてくださいね。
それでは最後までお聞きくださり、
ありがとうございました。
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