あなたは、人にアドバイスしたくなることってありませんか?
「もっと読書すると良いよ」
「もう少しハキハキ大きな声で
しゃべると良いんじゃない?」
「このプレゼン資料、
こことここ、入れ替えた方が
分かりやすいかもね」
「ネクタイとか、何か赤いものを
身に付けると良いよ」
みたいな。
人の欠点とかって目に付きます。
こうしたら良くなるのにとか
思うことなんかも、多々あります。
人間って自分のことは分からないのに、
人のことってなると、そりゃもうよく分かります。
だからアドバイスするのが、実は大好き。
実際にアドバイスするかしないかは、
性格にもよるだろうし、
その人との関係性にもよるだろうし、
言ったらおせっかいかな〜と
思っちゃうことなどもあるだろうし、
時と場合によるんですけどね。
でも基本的にはアドバイス大好きです。
それで、その人が良くなってくれたら
嬉しいですもんね。
でも・・・、でもですよ。
人はアドバイスされるのは大嫌いなんです。
- 「うるさい、ほっとけ」
- 「余計なお世話」
- 「あなたに言われたくありません」
と、とにかく瞬間沸騰的に、拒絶します。
人に「あーしろ」「こーしろ」言われたくないんです。
人は自由が好きだから。
自分が尊敬してる人、信頼してる人、
気を許してる人、好きな人からであれば
アドバイスも嬉しいし、感謝もできるんですが、
多くの場合は、なかなかそうもいきません。
基本的には、アドバイスされるのは大嫌いです。
アドバイスするのは好き
アドバイスされるのは嫌い
そういう風にできているんです。
アドバイス求めておきながら、
アドバイスしたら怒る人すらいますからね〜(笑)
まあまあ、だけど
アドバイスしなきゃいけない場面
もありますよね。
- 仕事の場面とか、
- アドバイスを求められた場面とか、
本当に相手の人にとって重要で、
このアドバイスを受け入れてくれないと
絶対後悔するって場面とかもあります。
そう。そんな時には、
やっぱりアドバイスを伝えたいし、
そうする必要もあるんです。
そう、それで、今回お伝えしたいのは、
アドバイスを伝えるコツです。
アドバイスをすんなり受け入れて貰う
“コツ”、”やり方”があるんです。
拒絶されるであろうアドバイスを
それでも言う、のではなく、
アドバイスが相手に、”伝わり”
きちんと相手の気持ちにまで届く、
そんなやり方があるんです。
今回は、それについてお話します。
拒絶される → 感謝してもらえる
これからお伝えする内容を意識すれば、
本当にかなり、アドバイスの伝わり方が
変わります。
- 普通にアドバイスする
→ 拒絶され、嫌がられる - 今回のやり方でアドバイスする
→ 良い影響を与え、感謝して貰える
ってくらい変わると思います。
同じアドバイスなのに、全然違うと思いませんか?
今回の内容は使わないと損です。
ぜひ、自分でも取り入れて実践するつもりで
聞いて欲しいなと思います。
伝え方に3つのコツがあります
相手がアドバイスをすんなり受け入れて
くれるようになる伝え方のコツ、
これからお話するのは、3つのコツです。
3つはそれぞれ1つずつでも効きますし、
3つともやると、さらに高い効果を発揮します。
- 相手との信頼関係の話、
- アドバイスする前に、言うべきこと
- アドバイスの順番
という3つの話です。
これらをあなたは、実際にマスターし、
使えるようになって下さい。
それではこれから、
具体的な話に入っていきます。
コツ1. 相手との信頼関係をつくれ
1つめ、相手との信頼関係。
当たり前といえば当たり前すぎるんですが、
アドバイスするのに一番大事なのは、
相手との信頼関係です。
あなたがアドバイスされる側に立って
考えてみて欲しいんですが、
自分が信頼してる人からのアドバイスは
聞き入れますよね。
悩んだ時、困った時、
誰にアドバイスを求めるかっていうと、
信頼できる人です。
たとえ間違っても、
全然信頼してない人のアドバイスなんて
聞こうとは思わないはず。
だから、”信頼関係”を築くのは超重要です。
ただし、もちろん、
まだ信頼関係を築けてない相手にも
アドバイスすることもありますし、
逆に、良いアドバイスをすることで、
これから信頼関係が高まっていくこともあります。
そういう場合でも、これから話す
2番目、3番目の方法を取り入れていくと
アドバイスが伝わりやすくなるので
そこは安心していただくとして、
ただ、1つ目の重要事項として
”相手との信頼関係”を大事にしなきゃな
ということは覚えておいて下さい。
コツ2. アドバイスする前に「あること」を言え
そして、2つ目。
ここからはガラリと変わって、
具体的なやり方の話になります。
アドバイスを受け入れて貰うために、
アドバイスする前に、あることを
言わないといけないんです。
これを知らずに、いきなりアドバイスを
始めてしまうと必ず失敗します。
そう、“アドバイスする前に言うべきこと”
があるんですよね。
なんだと思いますか?
ちょっと考えてみて下さい。
・・・
・・・
いいですか。それは、
「アドバイスしても良いですか?」
という言葉です。
「アドバイスしても良いですか?」
という一言で、相手の人はアドバイスを
聞き入れる準備ができます。
受け入れる体勢をつくってくれるんです。
- 「アドバイスしても良いですか?」
- 「はい」
というやりとりで、相手の人に、
聞く準備をしてもらうんです。
「これからアドバイスがあるんだな」と。
このやりとりの後に話し始めると、
意識を集中して、真剣に聞いてくれます。
「ノー」と言われた場合
もちろん、
「アドバイスしても良いですか?」
と聞いて、
「いやー、ちょっと・・・」と濁したり、
笑ってごまかしたりされることもあります。
あんまり聞きたくなさそうな反応が
返ってきたら、アドバイスするの、
やめて下さいね。
聞きたくないのに言っても、伝わらないし、
信頼関係も失ってしまいます。
相手を尊重してないというメッセージになるからです。
相手を尊重するのが重要です。
なぜ、「アドバイスしてもいい?」という一言が、そこまで重要なのか?
でも、なぜこの一言がそんなに重要なのか?
その理由をちょっと話しますね。
アドバイスする前に、
「アドバイスしても良いですか?」
という一言を添えるだけなんですが、
この短い確認作業によって、
- 相手のことを尊重してるって伝わる、
- アドバイスを受ける人のバリアを外す、
- 聞き入れる体勢になってもらえる、
と、良いことづくめです。
「アドバイスしても良いですか?」
「はい」
という短いやりとりにも、これだけの
意味があるんですよね〜。
だから、これがあるのとないのとで大違いなんです。
ちなみに、もちろん、相手との関係性や
シチュエーションによって、言葉は変えてOKです。
たとえば、
- 参考になるかと思ってさー、
こういうのどうかなー?とか、 - 聞いてくれる?とか、
そんな風なフランクな言い方の方が、
ふさわしい場面もあると思います。
そこは臨機応変にやって下さい。
いずれにしてもポイントは、
いきなりアドバイスし始めるんじゃなく、
事前に言葉を添えるってことです。
これ簡単なことですけど、超重要なので、
かならず実践していって下さいね。
コツ3. アドバイスは順番に気をつけろ
次に行きます。
3つめ、最後の話は、アドバイスの順番
っていう話です。
アドバイスってどうしても、否定的な
ニュアンスになりがちなんですよ。
相手が今やってることを変えさせて、
違うやり方をさせようとするわけですから。
それはもう、傲慢な行為なのかも知れません。
だから、
- もしある程度、信頼関係があって、
- 「アドバイスして良いですか?」って
言葉をちゃんと添えた後であっても、
そこで話すアドバイスの中身自体で、
相手に拒絶をさせてしまうということは、
十分にあり得ます。
相手にしてみたら、
- 聞きたくない話が始まった
- 「なんかいやだな」と感じた
- 「信頼されてないんだな」と感じた
- ちょっと嫌な気持ちだ・・・
なんてことを感じる可能性がある
ということです。
変な話、もしかしたら、気分とか虫の居所で
左右されちゃうかもしれません。
本当に良いアドバイスだったとしても、
あまり関係ありません。
だから、これをなるべく避ける伝え方が
必要なのです。それが3つ目のコツ、
アドバイスの伝える順番、の話です。
- 「アドバイスしても良いですか?」
- 「はい」
と確認をとったとしても、
“いきなり”には
「もう少し、はっきりしゃべると良いよ」
などとアドバイスを始めてしまうのは
いけません。NGです。
もう一度思い出してください。
基本、人はアドバイスされるの大嫌いです。
だからどうしても無意識に、
抵抗反応を始めてしまいます。
- 「アドバイスしても良いですか?」
- 「はい」
- 「もう少し、はっきりしゃべると良いよ」
- 「・・・(なんだよ、うるさいなー)」
ってな感じです。
アドバイスはサンドイッチで
だから、そうではなく3つめのコツを使います。
アドバイスは”サンドイッチ”にする
というのが3つめのコツです。
伝え方の順番を、サンドイッチにする
ということなんですが、
- 良いところを言う
- アドバイスする
- 良いところを言う
というサンドイッチです。
さっきの例で言うと、こんな風になります。
- 「アドバイスしても良いですか?」
- 「はい」
次は、アドバイスを始めるんじゃなくて、
一度良いところを言います。
- 「すごくしっかり準備してて、
頑張ったのが伝わったよ!」(ほめ)
てな感じですね。ようやくそれから
アドバイスに入ります。
- 「もう少しはっきりしゃべると、
さらに良いと思いました」(アドバイス)
さらに、アドバイスで終わるんじゃなくて、
サンドイッチ。最後にもう一度、
良いところを伝えます。
- 「相手の人も、すごくしっかり聞こうと
してくれてたよね!」(ほめ)
みたいな感じです。
こういう考えなしに、ただいきなり、
「もう少し、はっきりしゃべると良いよ」
とアドバイスするのと比べて、
ずいぶん柔らかくなると思いませんか?
こういうサンドイッチで伝えると、
最初の褒めで、ほめられモードに入るので、
続く言葉も、素直に受け取れるんです。
最後もほめなので、悪い印象も残りません。
まあ、めんどくさいっていやー、めんどくさいですが、
相手が素直に受け取れるようにしてあげる
“やさしさ”だと思って下さい。
そうそう、
このサンドイッチを守ってる限り、
もう少しアドバイスたくさんにしてもいけますよ。
「すごくしっかり準備してて、
頑張ったのが伝わったよ!」(ほめ)
「もう少しはっきりしゃべると、
さらに良いと思いました。
姿勢も、背筋を伸ばすとさらに良さそうですね。
プレゼン資料も、次はもう少し
文字を大きくしてみてはどうかな?」(アドバイス)
「でも、相手の人も、すごくしっかり、
聞こうとしてくれてたし、
すごく良かったですよね」(ほめ)
みたいな感じでいえば、
結構、2つも3つもダメだししてんですが、
すんなり聞かせてしまえます。
聞いてもらえなくても怒っちゃダメ
ちなみに、1番目の信頼関係にも関係するんですが、
アドバイスは”相手のため”が基本です。
自分が言いたいからアドバイスする
っていうのは違って、あくまで相手のため
が基本です。
ちゃんと確認したり、
サンドイッチにしたり、
手間を掛けるのも、相手のためだ!
って考えればこそなんですよね。
そうそう、最後にもう1つ大事なこと。
アドバイスしたからといって、
それを聞くか聞かないかは
相手次第です。
アドバイスに従わなかったからといって、
腹を立てたり、強制的に力づくで
従わせたりするのは最悪です。
あくまで、相手を尊重。
信頼関係です。
スルーされてしまっても、
やっぱりアドバイスを伝えたかったら、
3つのコツを思い出して、
信頼関係や伝え方も工夫しながら
繰り返し続けてみて下さい。
人を動かすのは「時間がかかる」のです。
まとめ
さてさて、今回は「相手にアドバイスを
すんなり受け入れてもらうには?」
というテーマで話してきました。
重要なコツは3つあって、
- 相手との信頼関係を大事にする
- 「アドバイスして良いですか?」
と事前に確認する - ほめ、アドバイス、ほめの
サンドイッチにして伝える
というものでした。
このような伝え方をすると、相手の人も
抵抗なく素直に受け入れやすくなりますし、
もしアドバイスを聞いたおかげで
実際に相手の人にとって良い結果になれば、
あなたへの信頼はものすごく強固になります。
より良い信頼関係のループが生まれる
ってことですね。
実践して効果を実感してください
今まで、あなたは人にアドバイスする時、
今回話したようなことは、あまり
意識したことがなかったかも知れません。
「なかなか人が言うことを聞いてくれない」
「思ったとおりに伝わらない」
って感じたことがあるならば
今回のやり方を取り入れてみると、
人が自分の話を聞いてくれるので
きっと驚くと思いますよ。
なので、いつも話すのですが、
「いい話聞いたなー」
「勉強になったなー」
で終わらせず、必ず実践してみて下さいね。
結果を変えるのは行動だけですよ。
それでは、最後までお聞きくださり、
本当にありがとうございました。
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